長篠・設楽原古戦場 いろはかるた巡り

設楽原古戦場の最初の玉は、昭和三十七年の夏、竹広字連吾の飯田線北側の畑の中で見つかった。畑仕事をしていた本田寿儀氏の目に、少し青みを帯びた白く丸いものが映った。「小石にしては丸すぎる」と思って手に取ると、意外に重い。この時の二個は、今、長篠城址史跡保存館に展示されている。
設楽原で、これまでに発見された火縄銃の玉は十四個で、十ミリから十五ミリの間である。一個は鉄玉、他は鉛玉である。当時の玉製作過程を考えると、鉄製はなかったように思われる。鉄炮は発見されていないが、出土した玉(設楽原歴史資料館展示)は、戦国の戦いの貴重な証人である。

鉄炮(てっぽう)玉発見の標柱

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